中学校の部活動に思うこと
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中学校の定期考査 (期末試験) が来週から始まるので、部活動も明日からお休みになります。
といっても、昨日も今日も雨の影響で既にお休みだったため、丸々 2 週間休みってことですね。
明日からは「部活なんかやってないで、早く家に帰って、その時間を勉強にあてなさい！」ということです。
ただ、あくまでも個人的な意見ですが、「試験の前だからといって部活動の練習を一斉に禁止することはない」と思います。(これは 3 年生の「引退」にも言えますが。)
「試験のための勉強をしたいから部活動の練習を休みます」と言う人はそれでまったく OK。 休めばいいのです。
「練習しても、その後勉強もちゃんとするから、部活動の練習はやります」でも、いいんじゃないですか？ できる子はできます。
できる子はやればいいし、できないならやらなければいい。
そんなこと不平等でも不公平でも何でもないです。 それが世の中です。
部活動自体、できる人がやっているものです。(東京都では。)
一律禁止。できないほうに合わせる学校の性 (さが) ですね。
確かに「子どものことを考えたら、ある部分に制限をかけてあげないと、他の大事な部分をおろそかにしてしまう」ということは大いにあると思います。
「勉強できる子はいいけど、勉強しなきゃいけない子が勉強しないで部活動に逃げるから、部活動は禁止にしてやらせない」という理屈も、その部分だけならとても立派な理屈です。
しかし、部活動を制限したからといって、その時間が自動的に勉強に移行するわけがありません。
そもそも勉強しなきゃいけない子は、部活動の練習がなくなって空いた時間に勉強なんかしません。遊ぶだけです。
部活動をやっていた時間に学校で強制的に勉強をやらせるなら、そういった子のための施策としては十分に納得できますが、ただ家に早く帰すだけであとは放任するのなら、責任放棄も甚だしいです。 子どものことを思いやっているとは決して言えないですね。
ここまで読んで、「花園は勉強なんてしなくていいから部活動を続けなさい」と言っている…と読んだ人は、相当読解力がない人ですから、あなたが子どもであっても大人であってもしっかり勉強してください。
義務教育の勉強なんて、日本国民ならこれだけはやっておかなきゃダメだよと定められて誰もがやれるハズの内容なのだから、部活動を一生懸命やっていても、文武両道でできなきゃいけないものなのです。
もっとも、試験前に部活動を禁止するのかどうかなどという話題自体がバカらしいです。麹町中学校のように定期考査そのものをなくしてしまえばいいと思います。 普段から少しずつしっかり勉強を積むということです。 そのくらいは子どもも教員も努力しましょう。
さて、部活動関連の別の話ですが、今日は稲城市の教育委員会に呼ばれて、部活動指導員の研修を受けてきました。 何で今日なの？何でこの時間なの？ということは置いといて…。
(ちなみに、この研修があることを聞いたのは先週の木曜日でした。)
▼ 1 時間で終わるわけがない。
コロナ関連も含めて、今回の研修で初めて知った目新しい内容などはなかったのですが、他校の他競技の指導員の人たちと話しができたことが何よりも良かったです。 教育委員会の指導主事さんもいい人でした。
一通り終わった後で、「シャツ出しが体温を下げるという研究報告もあるので、シャツインを学校で強制して良いものなのか、シャツ出しを推奨したほうがいい可能性もあるのではないのか検討していただきたい」ことと、「国が定める部活指導員よりも稲城市の部活指導員ができる範囲が狭いことによって、子どもたちや顧問にもしわ寄せがきているように感じられるので、稲城市としてもう少し細かく定めてほしい」…というようなことを要望してきました。
投稿: 2020/07/07 (火) 花園智弘
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