髪がない…
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みなさんからたくさんの温かいお気持ちをいただいておりますが、 娘も家族もすべてを大切に受け止めて励みにしています。 ここで具体的にご紹介するのも何かと思いますので、お礼を申し上げるにとどめさせていただきます。 お気遣い本当にありがとうございます。 と同時に、このような場でのお礼をお許しください。
まだ術後 10 日目だというのに、頭の包帯とガーゼを取りました。 治療の現場では、たったこれだけの期間が経過しただけで傷跡をむき出しにすることは常識なのかもしれませんが、 シロウトの父としては短すぎるような……。ホントにくっついてるの？？？ マルコメ君になった娘は「髪の毛がない…」とショックを看護士さんに伝えていたようです。 まぁ、髪なんて放っておけばすぐ生えてくるから気にするな！ と言われればガマンできる子でした。これまでは……。 しかし、さすがに「髪が長くなるまで誰にも会いたくない」と言っています。 病院に担ぎ込まれたときのあの様子を目撃し、術後にトンチンカンな発言を繰り返されてとまどっていた父としては、 こんな悩みを持てるようになるなんて幸せなことだと、シミジミ思います。
その悩みのせいかどうか、その後のリハビリでも元気がなかったそうです。 まぁ、仕方ないですね。 しかし、つん読中の『<勝負脳>の鍛え方』林成之著(講談社現代新書) に、こんなことが書かれています。
楽しく心を動かしながら学んだほうが学習の効果が高まる
そんなことわかってるよ、と言いたい人もたくさんいるでしょうが、 子どもに何かをやらせるときには、ついつい忘れてしまいがちなことです。 この本は、脳を使ってスポーツなどいろいろな分野で能力を身に付けようという内容なので、 ここで「学習」というのは勉強のことだけを指すのではありません。 楽しく… というのは、稲城ジュニアの練習でも指導者は常に考えていなければならないことです (でも、楽しけりゃいいってもんじゃないから難しい！)。 お母さんたちも、楽しく勉強させてますか？ ついでに、こんなことも書かれています……。
ですから、たとえば学校の先生は、子供に好かれる人でなくてはなりません。 嫌いな人から教えられたことは身につかないからです。 好かれるというのは、何も甘くして子供に媚びることではありません。 厳しくしても尊敬できる人であれば、子供はその先生を好きになり、 先生の教えが砂に水がしみこむように脳に記憶されていくことでしょう。
なぁんだ、やっぱり厳しくしてていいんだと思った先生はダメですよ！ お母さんでもないのに子どもに好かれるっていうことは、テクニック以前の何かが必要なのだから。
―― と話が脱線しましたが、娘は坊主頭が気になって楽しくリハビリできません。 ということは、髪が伸びるまでは、体も元通りに動くようにならないってことか！？
マルコメ君の坊主頭には、横に一直線、メスによる生々しい傷跡が残っています。 もちろんまだカサブタがついている…… (それを、本人はカリポリむいちゃったりしていますが…)。 ようやく言動も元通りのフツーな人間に戻りつつある娘ですが、 この傷を見ると「本当にやっちゃったのね」と改めて現実を突きつけられます。 よくがんばったなぁ、娘よ。
小児科の図書の棚から『クレヨンしんちゃん』のマンガ本を借りてきて見ていました。 父も借りて見てみると、くだらなくて、面白くてついつい笑ってしまう。 でも、笑わずに黙々とページをめくる娘。 クレヨンしんちゃんてこんなに面白いんだね、と同意を求めても、「よくわかんない」とつれない返事です。 ギャグの内容が理解できないというよりも、まだ状況把握の力が戻ってきていないようです。 これを笑えないようじゃ、まだまだだな、娘よ。
ケロケロの帽子をかぶってみたよ。
投稿: 2006/11/08 (水) 花園智弘
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