ケロケロ日記 2009 / 09 < 前回  |  次回 >

昨日、有名な天才脳外科医の手術の様子をテレビで放映していました。 こういう番組を見ると、 ケロケロ娘が優秀なお医者さん達の懸命な努力によって助けられたことを思い出します。 あれはもう 3 年近くも前のことなので、ついつい忘れてしまいがちですが。

脳出血で倒れたケロケロ娘が、今ではまったく普通の生活をして、 平凡ながら幸せな毎日を送ることができるのは、 多くの人々が支え合って生きている、この素晴らしい社会のおかげですね。 感謝する心を忘れずにいたいです。

昨夜の別のチャンネル (テレビばかり見ているわけではないですが…) では、 「お笑い」を新しいビジネスに活用しようという話題をやっていました。 その中で、笑いによって病気のリハビリをするという病院も取り上げられていました。 脳出血で倒れた人が、初めは少しも表情を変えなかったのに、 病院理事長でもある落語家医師のユニークな落語リハビリ (?) で、 笑えるようになって、無事に退院していく様子でした。

この日記にも書きましたが、ケロケロ娘も手術後は笑いを忘れてしまったかのように表情が硬いままでした。 クレヨンしんちゃんにも笑わず。

笑いが病気の予防と快復に効果的であるかもしれない……ということですが、 効果がハッキリとわからないにしても、怒ったり落ち込んだりしているよりも、 笑って楽しく過ごした方が良いに決まっています。

そういえば、スポーツでも笑顔がパワーの原動力であるという考え方は広く浸透していて、 ソフトテニスの試合でも強豪チームが笑顔を作ろうと意識してやっているのをよく見かけますね。

そこで思い当たったのですが、 このところ稲城ジュニアでも稲城三中でも、子ども達が明るくプレーしていない…… その原因は、どこにあるのか。

この花園自身が原因かな……と。 子ども達にしっかりと取り組ませるために、こちらが意気込み過ぎて、厳しくし過ぎているかもしれません。

明るく元気にやってもらうのが一番。

でも、 自己主張できない子ども達にしっかりと挨拶させたり声を出させたり、 何かとダレる子ども達をテキパキと行動させたり、 すぐにミスでへこたれる子ども達を快活に動かしたりするのは、本当に難しいことです。 今日のジュニアの練習でも、しっかりと挨拶できない子を叱り飛ばしました。

できれば、叱ったり、こちらの機嫌を悪くしないで、 しっかりと取り組ませつつ、 指導者やミス、敗戦を恐れずに明るく快活にプレーしてもらいたいのですが…… まだまだ、こちらの指導力不足です。

自主的な行動には本人たちの「やる気」が必要不可欠。 どうやったら、苦しいことにも挑戦できる「やる気」を持たせられるのでしょうか。

もちろん、自らやる気満々になれる子が、これまでにも多くいました。 そういう子ほど試合で実績を出したり、 卒業しても顔を出したりしているのも事実。

ただ、そういう子ばっかりいるわけではないのも現実。 だからこそ指導力が問われるのですが……

稲城三中テニスコートの倉庫には、 プロ野球選手の松井秀喜を育てた星稜高校監督の山下智茂の言葉が貼られています。 顧問の先生が部員達のためにと書いてくださったものです。

[山下監督の言葉]
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

最初の部分は顧問の先生がアレンジしていて「心が変われば」を「心を変えれば」に書き換えてあります。 自発的になりなさい、という意味が込められています。

花園も以前に山下監督の本を読んだことがありますが、 読み終わった本を長い間片付けもせずに部屋に放っておいたら、 いつの間にかチューチュー妹が読んでいて、 一昨日遂に読破していました(最後は長いことトイレにこもって集中していたようです)。

大人向けの本なのですが、小学 6 年生が何か大切なことを学んでくれたでしょうか……

この本は積ん読ではなく、父もちゃんと読みました。

そして、そのチューチュー妹が今日学校の習字の時間に書いてきた言葉は「情熱」！

はげしく燃えたつ感情。(広辞苑第五版より)

子ども達が心を変えられるように、こちらが情熱を持って導いていかなければいけません。