ケロケロ日記 2006 / 11 < 前回  |  次回 >

リハビリでは、 トランプの神経衰弱で大人よりも多くのカードを取ることができました。 記憶力も回復してきているようです。 ただし、「頭がよくなる〜」シリーズの図形パズルには苦戦していたので、 頭はよくなってはいない……これは元々？ 能力開発ブームのおかげで、ちまたでは頭のトレーニングをするグッズがたくさん売り出されているようですね。 退院したらそういうものを数点買い与えようかと思っています (娘が使い終わったら親が使うということで)。 「体育」の先生がお休みだったので、「図工」の先生に連れられて地図を見ながら病院内を探検。 立ち入り禁止の部分にも侵入し、院長室、副院長室、○○医長……などと書かれたドアの前を通りました。 院長室はドアが開いていて中に……。

病室にいるときに、前日の検査の結果を説明するために主治医の先生が来てくださる、 と看護士さんに伝えられたのを聞いていた同部屋の子たちは「どんな先生？」と興味津々 (前に 1 度来たけど…)。 アラブの大富豪の御曹司って感じかなと若干現実をねじ曲げて教えてあげると、 じゃあ、似顔絵描いちゃおう！ とペンを持つみんな。 6 年生のお姉ちゃんは、なかなかカッコイイお兄さんを描いていました。 なるほど、これが金持ちのお兄さんのイメージなのね。 1 年生のやんちゃ娘は「メガネかけてて鼻が大きい」などと言って、 小林よしのりの『おぼっちゃまくん』がメガネをかけたような顔を描いていました。 子どもの発想は愉快です。

あーでもないこーでもないとしばらく盛り上がっていたら、廊下の一番向こうから 自称イケメン先生が例によってお姉ちゃん先生を連れて現れました。 子ども達の期待が最高潮に達する瞬間です！ キャッキャッという騒ぎは無視して、マジメな話が始まりますが、 先生またしても手ぶらでいらっしゃいましたね……。 先生「昨日の検査でも異常はなかったようなので、退院して自宅で通常の生活を送るようにしてください」。 父「転院もないのですね？」。先生「そうですね、普通に生活するのが一番のリハビリになると思います」。 父「退院はいつですか？」。先生「明日以降いつでも結構ですよ」。 ずいぶんと簡単に話が終わってしまいました。 資料をお持ちでなかったので、 「ちのー検査」についてあれこれ質問しても仕方がないかなと思い、 その後の通院などのことを確認して話は終わりました。

というわけで、おかげさまで退院の目処が立ちました。 期待はしていたものの、 頭の手術をしてこんなに早い時期に家に戻れるとは想像していなかったので家族は嬉しいやらビックリするやらです。 帰れるのなら早く帰りたいと本人は気が急(せ) く一方ですが、 土日はテニスの関係でいろいろあるから無理、と説得して週明けの月曜日に退院することにしました。 多くのみなさんからたくさんの励ましをいただいたおかげで、 本人も家族も気持ちをしっかり持ってここまで来ることができました。 ありがとうございます。 これからは復学するために家で努力することになりますが、 無知な家族のために何かアドバイスがあればお願いします！

ちなみに、院内ではほとんど帽子をかぶっていない娘ですが、 マルコメ坊主頭を誰にだったら見られてもいい？ と質問すると、 やっぱり「誰にも見られたくない」という答えでした。

あの高川選手から直々に励ましのメッセージを頂きました (お願いしたわけじゃないのに…ですよ！)。

コートで待ってるよ！ 元気になって一緒にテニスしようね！！

本当に一緒にテニスしてもらえるのかな？ と期待がふくらむ娘と家族。 直筆のサインもいただきました。

achievement of my dreams と書かれています。夢の達成、という意味ですね。 そして、高川選手のサインには、いつも漢字で "夢" (左下)。

実はこれ、12 月にカタールのドーハで行われるアジア大会で、 おそらく練習用に着用する T シャツの 1 枚です。

サイズは O (オー)。大きいです。

プレゼントやら、退院やら、で興奮したのか、夜は頭痛を訴えていました。 まだまだ気を緩めることはできませんが、1 歩 1 歩着実に進んでいることは間違いなさそうです。