ケロケロ日記 2009 / 11 < 前回  |  次回 >

うっかり忘れていたのですが、 前回の 10/28(水) はケロケロ娘が脳出血で倒れてから丸 3 年が経過した日でした。 自分のハゲの話などを書いている場合ではない……

それでも、そんな大事なことを忘れてしまうほど、今では元気にやっているということで、それはそれでめでたいことです。

我が家ではソフトテニスを中心に月日が回っているので、 カレンダーの日付を見て昔のことを思い出すというよりも、 テニスのイベントに基づいて「何年前のあの大会のとき…」などと連想するほうが多いような気がします。

というわけで、我が家にとっては、 実は今日の中学生の都大会こそが、3 年前のあの出来事が起こった日だと言ってもよいほどです。

この日記にも書きましたが、 当時、長女は今のケロケロ娘と同じ中学生 2 年生。 夕方まで翌日の都大会に向けて部員たちと父で練習をしていたときに、妹の様子がおかしいという連絡が父の携帯電話に届いていたのでした。 留守電なので、終わるまで気が付かず……

やることはやったから、あとは本番の試合で集中するだけ、という長女の意気込みも、 病院に駆けつけたときには完全にどこかに吹っ飛んでいました。 テニスどころではないボロボロの精神状態でしたが、 妹が最悪のことには至らないとわかった時点で、 翌日の試合に備えて、チューチュー妹と 2 人で病院を後にしたのです。 一晩だけ、友人宅にお世話になりました。

病院に残った父は、夜通しの手術を一睡もできずに待ち続け、 翌朝一段落したところで、長女の試合会場に足を運びました。 長女もしっかりやってくれて 3 回戦まで駒を進めることができました。 よくがんばったと思います。

あれからちょうど 3 年、姉の大事な試合の前夜に多大なる心配をかけた張本人が、今度は同じコートに立つことができました。 あの夜からすると信じられない話です。

そして結果は、ペアのユイちゃんのおかげでビックリ準優勝。

都大会で決勝まで勝ち上がるなんて本当に幸せなことだと思いますが、 これもやはり、 凡人でも地味にコツコツと努力を続けていると、たまには良い結果が得られる、という 1 つの例かとも思います。

3 年前の出来事を思い出すことで、「生きているだけで幸せ。元気でいられるだけで幸せ。」 という欲のない謙虚な気持ちを持ち続けていかなくては、と思い直すキッカケになります。

そうそう、気合いの竹刀 (しない) をくれた Y くんもケロケロ娘の試合を少し観戦してくれました。 テニスを真剣にやる者同士のつながりは月日が経っても消えませんね。

表彰後に記念撮影。