ケロケロ日記 2006 / 11 < 前回  |  次回 >

空が澄み渡り木枯らしのような冷たい風が吹く日曜日でしたが、 病棟の中は温かく、いつもどおり時が止まった感じ。 小児病棟は「まるでお正月のよう」と看護士さんが言うほど、空きベッドだらけで静かでした。 入院している子どもが少ないというのは嬉しいことです。 娘は、まだ新しいことほど覚えておけないようで (父もこの歳になってそんな感じですが…)、 一昨日に体調を崩したことも、時間をかけて説明されないと思い出せませんでした。

爆笑会話集
父「お昼何食べた？」
娘「食べたっけ？」
父「食べただろ…」
娘「え〜と、え〜と…」
父「まぁ、何でもいいか」
娘「え〜と、ナミちゃん！ あれ、何言ってんだろ (笑)」
父「ナミちゃん食べたら、困るよなぁ」
娘「え〜と、チャーハン！」

まったく関係ない発言をしたときに、その場で自分が変なことを言ってしまったことにすぐ気が付くようになりました。 それだけでも進歩かな…。 ちなみに昼食は、正確にはリゾットだったようですが、チャーハンならオッケー！ ナミちゃん発言の理由は時間が経ってから説明してくれました。 会話をしているときに、正面に飾ってある写真に視線が行って、そこに写っていたのがナミだったのです。 けっこう冷静に状況判断してるかも……。 夕方になってから昼食のことをまた聞いてみました。

爆笑ってほどでもないけど笑えた会話集
父「お昼何食べた？」
娘「え〜と、あれあれ…。チャーシューメン」
父「ラーメンじゃないだろ」
娘「チャーシューご飯」
父「チャーシューはお肉だよ」
娘「だからぁ、チャーハン」

明日からリハビリが再開されるハズですが、マニュアル通りのことをやるんじゃなくて、 このような生きた会話 (?) をしてほしいですね (?＿?)。 マニュアル通りなのならマクドナルドのスマイル 0 円のほうがいいかも……。笑顔が大事。

笑えない会話集
娘「今日何曜日？」
父「日曜だよ」
娘「何日？」
父「11 月 12 日」
娘「えっ、もうそんなになるの？」
父「そうだよ、授業も進んでるよ」
娘「宿題たまってるよね」
父「そうだろうけど、そんなのいつでも追いつけるよ。それより、たくさん食べて太れ！」

日付の感覚が戻ってきたようです。 ただし、浦島太郎状態。玉手箱で一気に 2 週間を飛び越すようにはいきませんね。

お見舞いで頂いたカエルのキャラクターのプロフィール帳をお医者さんと看護士さんに配って書いてもらっていました。 若い看護士さんは「いやだぁ〜、恥ずかしいなぁ」なんて言っているので、 「私も見るからシッカリと書いておいてください」とお願いする父。 父をつつく不届きな娘。 娘はプロフィール帳を自分でも書いていて「私の性格って何？」と尋ねるので、 「前はマメでよく動くだったけど、今は面倒くさがりやかな」という説明に納得のようす。 レターセットもいただいたので、手紙を書こうと意気込んだのはいいけど、 宛名とあいさつを一言書いたところで中断していました。そのままずっと停止中です。

そういえば、お昼頃に父がこれから病院に向かうというときに、電話をかけてくれました。 電話越しに聞こえる声は以前のままだし、会話もフツー。 何となく不思議な感覚でした。 入院してから初めての電話。 初めてといえば、入院後初めて屋外へ出てみたそうです。 それから、お風呂でも一人で湯船につかったとか。おぼれなくてよかった。順調順調。

と調子に乗っていたからなのかどうなのか、夕方から長いこと頭が痛いと言っていました。 それでも夕飯後に、埼玉県に住んでいる従兄のお兄ちゃんたちが来てくれて気が紛れたのか、頭痛は治まったようです。 お兄ちゃんたちといっても、19 歳と 16 歳。彼らにもプロフィール帳を書いてもらっていましたが…。

頂いたカエルのキャラクターは、たしか「次の日 ケロリ」。 前向きなフレーズですが、今の娘は悪いことだけではなく良いことも次の日ケロリと忘れています。ま、いっか。

部屋の仲間たち。