ケロケロ日記 2006 / 10 < 前回  |  次回 >

たくさんの励ましの言葉をありがとうございます。 おかげさまでかなり手足を動かせるようになりました。 主治医の先生からさんざんおどかされていた手足のマヒもほとんどなさそうです。 頭から生えていたチューブも抜き取られて、角(つの)がなくなった分、泣いた赤鬼から、オタマジャクシになりました。 カエルに近づいてきているのでしょうか。 泣いた赤鬼というのは、11/2(木)-3(金) に学校で行われる学習発表会 (学芸会) で志帆が参加するはずだった歌劇の題名です。 倒れる前は、家でもセリフや歌をはりきって練習していました。

救命救急センターから一般病棟に移ったのですが、一般病棟でもお見舞いの面会は受けられないそうです。 しほの顔を見るのは、もう少しお待ちください。

会話は、その場その場の条件反射という感じで、 やっぱり自分が今どこにいるのか理解できていません。 時には読書好きの彼女らしく病院に担ぎ込まれる日まで読んでいた物語の中にいます。 「××を倒しにいく」、「エメラルドを探しにいかなきゃ」などと言っています。 モゾモゾとやっているので何をしているのか聞いてみたら、「だってルビーが、はまんない。お父さん、はめてください」とのことでした。 父に敬語を使わなくてもいいのになぁ。

昼間、母がいるときには、テニスの練習をしていたようです。 「い〜ち、ナイスボール〜！ に〜ぃ、ナイスボール〜！ さぁ〜ん……、今入ってたぁ？ ナイスボール〜！ よ〜ん…」 という具合で続けていたそうです。病院のベッドの上でも復帰に向けてがんばってます。

夜 9 時でこちらが帰宅するときに「もう寝る時間だよ」と声をかけると「もう夜？ あっという間にもう夜だ」なんておどけて言っていました。 一日中寝たり起きたりを繰り返しているので、いつでも朝で、いつでも夜です。

こちらの語りかけに、妙に理解を示したような答えを返してくる傾向があるわりに、 話題が支離滅裂で、相手をしているほうとしては、面白いやら、とまどいを感じるやらです。 いずれにしても、今はしゃべってくれるだけで、ありがたいです。

食事もできるようになっています。 といっても、赤ちゃんのように食べ物を口に運んであげなきゃいけないんですが…。 フツーの食事を、半分くらい食べています。

ただし、術後の影響なのか、顔のむくみは引くどころか増えているような感じだし、 今日は熱が 39℃ もあり、多少苦しんでいました。 体のあちこちが痛いとか、かゆいとか言っていますが、それも元気になってきた証拠かなと前向きにとらえています。 まだまだ試練は続きそうですが、持ち前のバイタリティできっとがんばってくれると思います。

11/1(水) から簡単なリハビリが始まります。