活動日誌 2010 / 09 < 前回  |  次回 >

稲城市の学校は今日が 2 学期の始業式。 新学期初めての稲城ジュニアの練習でした。

東京の熱帯夜は 48 日連続となり、気象庁観測開始以来の最多記録を更新したらしいですが、 今日の体育館での練習も蒸し暑くて、サウナの中でやっているような状態でした。

しかも、スズメバチの巣が近くにできているそうで、 蜂が入ってこないようにするために、ドアを開けて風を通すことも許されず…

(そういえば、全中で行った岡山市の体育館は冷房が効いてましたよ。稲城市は…？)

それでも、 みんな汗びっしょりでしたが、誰一人として脱落者も出ず、 いつも通りの傍目 (はため) にはつまらないように見える練習を、コツコツとこなしてくれました。

2 学期になったので、シングルス レースも、新たに仕切り直しでスタートです。 子ども達には「勝負から逃げないように」と話をしましたが、伝わってますでしょうか…

「負ける」ことから逃げている人ほど、いつまでも「勝てる」ようにならない。

「強い人間になる」ことが、稲城ジュニアの練習でシングルスをやり続ける目的です。

「強い」とはどういうことなのか？ 当然ながら、自分よりも弱い相手に試合で勝てることではありません。

「強い」とは、自分にとって苦しいことに対して、へこたれない心を持っていること。 たとえば、自分よりも上手な相手に挑戦するのは辛いですが、それができる人は「強い」と言えます。 また、試合で負けてしまうことは、悔しい、恥ずかしい、みっともない、見られたくない…ことだけど、負けることを恐れない人は「強い」。

どんな困難からも逃げず、いつかその困難を乗り越えられるだけの精神力を備えていることこそ「強い」のであって、 その結果として、試合などの勝負で勝てるようになるのです。

「試合で勝つ」とは、相手に勝つことではなく、自分の中の「後ろ向きの心」に勝つこと。 心が強くないと、試合には勝てないですね。

負ければ負けるほど、心を強くするチャンスが増えます。 だから、勝ち負けがつくことに取り組むのは良い訓練になります。 そして、子どもに挑戦させるときの大人のほどよい厳しさと優しさのバランスが重要です。

筋肉と一緒で、心も負荷をかければ鍛えられるし、 心が強くなれば、逆境にも負けず、より多くのことに挑戦できるようになって、結果的に生きる世界が広がります。

広いと言えば、日本ソフトテニス連盟から届いた会報によると、 日本全体の昨年度の選手登録数は、小学生で約 18,000 人、中学生でなんと約 29 万人です。 いつかのケロケロ日記にも書きましたが、中体連の統計によれば、中学校の部活動では、ソフトテニス部員の数が全競技の中で一番多いそうです。

そんな中で全国大会をめざしてがんばることは、たとえ全国大会出場が叶わなかったとしても素晴らしいことだと思います。 これからも、小学生、中学生を問わず、がんばる稲城の子ども達の後押ししていこうと思います。 親も成長しましょうね！